2014年11月20日木曜日

11月20日

真夜中。豹と目が合った。電気のつかないトイレの窓の網戸を両の手でひっかきこじ開けようとしている。ここにいたら死ぬ、そのくらいはわかって、家の中に戻るが、積み木のように増改築されている家は中も外もない。ひとまず登る、夜風が涼しく、星が綺麗だった。
最上階の広間には家族がいた。各々の部屋があるように、僕の部屋らしき部屋もあって、見覚えがあるのでいつかの夢で居た部屋にまた戻ってきたのだと思う。窓の外に見えたのは豹のほかに蛇、猫、滑らかに僕の視界をすり抜ける。広間からは見えない。見えないだけというのはみんなわかっている。
最寄り駅を寝過ごして降りた駅は、もう一つの終点だった。用途がはっきりしない、終点ということが用途らしい。改札を抜けるとその先にもう一つ改札があって、出ていいのですか、と聞くと、いいですよ、いや、やっぱりだめです、と、捕まり、扉の開かない、好色、男色の暗い部屋。

長い長い夢だったが、時計は15分しか進んでいなかった。

0 件のコメント:

コメントを投稿