覚めると、6人で同じ大きなベッドの上で休んでいる。
男3人、女3人。
向かいの真ん中に気になる子がいる。
多分また寝てしまって、
夢の中では昔好きだった子がいる。
なにかを二人で話している。
向かいの真ん中の子は隣の女の子とじゃれあっている。
僕は隣の男に抱きしめられている。
僕はあまり抵抗しない。
固い。もう少し動かしたい。
夢に落ちると、体が浮いてなんでもできる、
気分がいい。スローモーションとグラデーションの進行。
なんかしらの克服をして、自由に動けるよう。そんな心持。イメージ。
起きると、みな離れて、
腫れ物を触るような目で僕を見ている。
「うまくいかない、うまくいかない、」とうめいていたらしい。
(と誰かが教えてくれた。)
怖さ、軽蔑、不安、困惑。
なぜ、そんな目で見られたのかはわからない。
とにかく、そこで友達を5人なくした。
非常ベルが鳴る。
ビルから脱出する。
煙のような霧が舞う。
赤。黒。
小さいころの記憶。
古民家に忘れ物をとりに行く。友達が2人。
夏のようだが、涼しい。(無風。)
僕が先にみつけ、2人は奥の部屋に探しに行く。
渡り廊下の右側の部屋のテレビがついている。
ハトの映像が流れている。
野原。
飼い主のおじさんがヒナと楽しく遊んでいる。
勢いあまってヒナの足を折ってしまう。
飼い主は必死に気遣うが、結局折れたまま。
ヒナは飛ぼうとするが、ビッコの足のせいで飛べない。
親からも見離される。
そんな映像が定点記録のコマ送り映像でずっと流れ続ける。
ヒナは羽をはばたかせ続ける。
大きくなり、体が白くなり、
まだ飛べない、飛べないけど、
羽を動かし続け、あがき続けている。
羽の色がつき、そして茶色になり、
(よくわからないけど恐らく年老いていってるんだろうと感じる)
あーこのハトはもう飛べずに死ぬのかな、
となんとなく考える。
飼い主は、なんてくだらない遊びで、このハトの一生を台無しにしてしまったのだろう、
と非難しようとして、(と同時に)
この人は、ずっと撮り続ける責務を感じていたのかな、とも考える。
最後、なぜか、ハトは飛ぶ。
飛べ、飛べ、と映像をみながら、
ずっと祈っていたので、心のつかえがとれもしたが、
このハトは飛んで、
電線の向こう側へ行ってもう見えなくなってしまったけど、
どこへ行くのかな、行くべきだったのかな、
なんていう不安に近いものを抱く。
漠然と何かの理由を探しに本屋へ入る。
アナウンスで閉店時間のお知らせが流れている。
構わず進むと、店長らしき人が、現行犯だよといわんばかりの、
しめしめという顔で、「ちょっと奥まで来てもらおうか」
と言ってくる。
そのセリフ言いたいだけだろ、
今それどころじゃないのにめんどくさいな、
と思いながら、でも閉店時間を無視したのは悪気があったし、後ろめたさも感じていると、
「どうしても今日中に買いたいのですか」
と聞かれ、
「はい、そうなんです、」
と答えつつ必死に今必要な本を考える。
なんとなく本棚を見上げながら本を探していると、
席に座った友人に、「ごまくん、」と声をかけられる。
隣の人をさし、
「この人がね、寄附をどうやったら集められるか知りたいんだって」
といわれる。
それは難しいなあと思ったから、
「それはとても難しいです。」
と答えた。
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