2014年3月17日月曜日

ポケットに名言をって名言。

「大丈夫、大成仏」
という言葉の響きにじわじわきてる。

この前飲みながらの会話の枝葉で出てきた言葉で、
そのときは聞いて笑ってすぐ次の話題に移ったのだけど、
どうやら耳にぴたっとはまってしまっていて、
いまさら意味なく思い出し笑いをしちゃってるのです。

そんなわけで、言葉っておもしろいなーと改めて思って、
今日本屋に寄ったついでに寺山修司の「ポケットに名言を」を買ってみた。

口下手な僕としては「気の利いた言葉」に憧れのようなものもあるんだけど、
確かに気の合う言葉と出会うとそれだけで世界が広がったとか、
言霊なんてよく言うように、
強く繰り返し言ったり思ったりしている言葉にいつのまにか支えられてるとか、
思い当たる節はあるわけで。

最初のページの一節。
「そのかわり私は、詩人になった。言葉で人を殴り倒すことを考えるべきだと思った。詩人にとって、言葉は、凶器になることも出来るからである。私は言葉をジャックナイフのようにひらめかせて、人の胸の中をぐさりと一突きするくらいは朝めし前でなければならないな、と思った。」

ここまでしてもらえると大変わかりやすくてよいのだけど、
人との出会いと同じで、
大抵の言葉は受け取る気がなければそもそも出会ったことにも気づかないし、
いろいろと素通りしてるんだろうなーって。

たった一言なんだけど、
別に持ってて重くないんだけど、
おいしいものはずっと噛んでられる。
しまって、また引っ張り出して、噛むとなんか違う味になってる。

ある意味どこでもドアみたいなもんでもあって、
ここにあるんだけど、開くと違うところにいつでも行けるし、
帰ってもこれる。

やや、「ポケットに名言を」って名言すね。いやはや。

日ごろモノを売り買いしているように、
言葉も自然に出したり入れたりしているってこと、
あー、多分毎日おんなじ様な言葉だけしか受け取らず、
おんなじような言葉を吐き散らしてるんだろうなあ~。

ていのいいキャッチコピーとか文章とかが溢れすぎててワードデブになってる感、
ありますけど、

お米をよく噛んで味わうように言葉を受け取って、
ふっくら炊きたてのご飯を丁寧によそうように言葉を発したいものです。
たまには。

お米、おいしいよね。


あと、
「ゲロバナナ」って看板を昨日ふと見つけてしまって、
とんでもないジャンクフードを見つけてしまったな、
これは当分胃もたれを起こすに違いない。